マーケットビュー - グローバルクレジット

Global Credit Bullets | 2025年12月15日(月)

先週、米連邦準備制度理事会(FRB)は予想通り25ベーシスポイントの利下げを実施しましたが、市場の注目は、明確なハト派的なトーンに集まりました。一方、イザベル・シュナーベル氏(欧州中央銀行(ECB)理事会メンバー)によるタカ派的な発言がECBの再評価を引き起こし、金利をわずかに押し上げました。
2025年12月15日

米国 – FRBの注目は労働市場と流動性へ

先週、FRBは予想通り25ベーシスポイントの利下げを実施しましたが、市場の注目は明確なハト派的トーンに集まりました。FRBがより緩和的な姿勢を示し、労働市場の弱さを明確に指摘したことで、ターミナルレート(最終到達金利)予想は数ベーシスポイント低下しました。

しかし、より大きなサプライズはバランスシートにありました。FRBは銀行準備金や資金調達市場への圧力を緩和するため、月額400億ドルの短期国債購入を発表し、数年ぶりにバランスシート拡大を再開しました。既にバランスシートは6兆ドルを超えており、このタイミングと規模は市場を驚かせました。

マクロ経済見通しでは2026年の成長率が上方修正され、失業率は据え置かれました。ドットチャート(FOMCメンバーの金利予想分布)は2026年に向けてFOMC内の意見が大きく割れていることを示しましたが、今回の会合では異論は表面化しませんでした。市場は全体的なメッセージを好意的に受け止め、株価は上昇、金利は低下、米ドルは下落しました。今後3回の会合での利下げ織り込みは控えめであり、今後の労働市場データがこのハト派転換を裏付けるか、あるいは反転させるのかの鍵となります。

中央銀行 – ECBは再評価、BOEは注目、日銀は利上げへ

先週、イザベル・シュナーベル氏によるタカ派的な発言がECBの再評価を引き起こし、金利はやや上昇しました。今週木曜日のECB理事会では据え置きが予想されており、新たな経済見通し、特にインフレ率の下振れがさらに進むかどうかに注目が集まっています。

イギリスでは、イングランド銀行(BOE)が25ベーシスポイントの利下げを行う可能性が高いですが、先週発表されたGDPデータが示す成長減速と、依然として残るタカ派的姿勢がせめぎあう難しい判断となりそうです。

日本では、報道によると日本銀行(日銀)が25ベーシスポイントの利上げを行う見通しですが、今後の追加利上げペースに関する指針は示されない見込みです。

作成:Algebris Investments Global Credit Team

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