マーケットビュー - グローバルクレジット

Global Credit Bullets | 2025年9月22日(月

先週、FRBは翌日物金利を4.00〜4.25%に引き下げました。一方で、イングランド銀行(BoE)と日本銀行(BoJ)は、予想通り金利を据え置きました。
2025年9月22日

FRB(米連邦準備制度)– 利下げサイクルが開始

先週、FRBは翌日物金利を4.00〜4.25%に引き下げました。決定を受けて金利は上昇しましたが、パウエル議長の発言中に反落しました。現在の焦点は、労働市場の悪化と失業率の上昇に移っています。ドットプロットでは、FOMCメンバーによる今後2回の追加利下げが示されており、市場の予想と概ね一致しています。また、ミラン氏以外にも、FOMC内部で利下げに対する見解があり、内部に大きな意見の分裂があることも明らかになりました。米国では実質金利が依然として高いため、FRBは今年も利下げを継続すると考えています。今後、米国の政策が正常化に近づくにつれ、他の中央銀行も金融緩和に対してより前向きになると予想されます。

イングランド銀行(BoE)と日本銀行(BoJ)– 据え置き、異なる軌道

先週、BoEとBoJはともに予想通り金利を据え置きました。特にBoJは様子見の姿勢を維持していますが、10月の会合は重要であり、市場では利上げの可能性が50%以上と織り込まれています。ただし、私たちは政策の正常化が容易ではなく、利上げサイクルが複雑になる可能性が高いと考えています。英国では、BoEが今後の利下げに対して高いハードルを設定しています。量的引き締め(QT)の最新情報(BoEが保有資産の縮小ペースを調整したこと)も、デュレーションを積極的に取るような投資環境を支える要因にはなりませんでした。全体として、英国の見通しは不透明であり、財政状況や財政政策の動向が金利の動きに大きく影響すると見ています。

作成:Algebris Investments Global Credit Team

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