Global Credit Bullets | 2026年8月31日(月)

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米国 ウォーシュFRB議長講演、9月利上げの可能性が高まる

ジャクソンホール・シンポジウムでの市場注目のウォーシュFRB議長の講演は、市場により明確なメッセージを示しましたが、多くの疑問には答えを示しませんでした。ウォーシュ議長は経済情勢についてタカ派的な見方を示し、FRBの政策判断の考え方についてより明確な示唆を与えました。FRBの二重使命である物価安定と雇用最大化を実現するためには、短期金利が引き続き主要な政策手段であるべきだと強調し、インフレ動向が改善していない現状を踏まえ、政策当局は必要に応じて追加対応を取る準備をしておかなければならないとの認識を示しました。

市場はこうした政策方針の明確化を好意的に受け止め、米国債の短期利回りが約8bp上昇した一方、ドル相場や長期金利には安堵感が広がりました

現在、市場では9月FOMCでの利上げ確率がおよそ60%まで織り込まれており、次回会合で利上げが見送られるためには、雇用市場の著しい悪化か、予想外に穏やかなインフレ指標の発表が必要になるでしょう

ロシア 緊張激化のリスクが再び焦点に

先週、ラトクリフCIA長官がモスクワを電撃訪問したことで、ロシア情勢を巡る事態の拡大リスクが再び注目されています。報道によると、ラトクリフ長官のロシア訪問の目的の一つは、ロシアが将来的にバルト三国などのNATO加盟国に対し限定的な軍事行動を検討している可能性があるとの米情報機関の分析を受け、NATOの結束を試そうとするロシアの動きをけん制するためでした。ただし、この訪問をロシアによる攻撃が差し迫っていると解釈すべきではありません。

ロシアを取り巻く経済環境はますます厳しさを増しており、ロシアとしては早期交渉に向かうよりも圧力を強めるインセンティブが高まっています。最も可能性の高いシナリオは、ウクライナのエネルギー施設やその他の重要インフラに対する攻撃の激化と、戦場での軍事的圧力の継続です。 より極端なシナリオとしては、ロシアがサイバー攻撃や情報工作、インフラへの妨害行為、あるいは限定的な挑発行動を通じてNATOの結束力を試そうとする可能性も考えられます。特に、ウクライナと中東の双方で同時に防空システムや迎撃ミサイルへの需要が高まるなか、西側諸国の防空能力に対する負担が増している状況では、そのリスクが高まる可能性があります。

作成:Algebris Investments Global Credit Team

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